【佐賀県小城市】みんなのカーボンニュートラル新聞をつくろう!小学生から脱炭素を広げる仕事
募集期間:2025年9月1日(月)〜2025年10月19日(日)(メールの場合、当日23:59まで。郵送の場合、当日必着)

募集自治体
自治体名 | 小城市 |
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所属課名 | 小城市環境課 |
担当者名 | 古賀(主担当)、大島 |
連絡先 | kankyou@city.ogi.lg.jp |
企画の概要
今回募集する地域おこし協力隊員は、未来をになう小学生たちと一緒に、地域の大人や事業者に「カーボンニュートラル」の大切さを伝える「壁新聞」をつくり、地域に根付く脱炭素の思考と行動を推進していくお仕事です。「壁新聞」というと小さいことと思うかもしれませんが、未来をになう子どもたちと「日本のローカルから世界規模の課題解決に貢献する」壮大なビジョンを描くことができる、面白い企画なのでは!?と思っています。協力隊員になってくださった方には、3年間かけて、地域の「カーボンニュートラル」をになうキーパーソンになってもらえたら嬉しいです。
<具体的に体験できること・身につけられそうなスキル>
・脱炭素に関する実務経験ができる
・脱炭素経営の現状に触れることができる
・教育現場に関わることができる
・市役所、地元企業の働き方が分かる
・スキルアップ、資格取得を目指せる
・情報発信のノウハウが身に付く
・調整力、営業力が身に付く

上司・部下が分け隔てなく、話しやすい雰囲気の環境課です!
豪雨被害から他人事ではなくなった、地球温暖化。 全国初の一大プロジェクトで防災強化も、市民の認知度は低い?
佐賀県小城市は、広大な佐賀平野の西部に位置するまち。起伏が少なく、日当たりの良い立地に恵まれています。北部には県立自然公園である「天山」がそびえ、南部は日本一の干潟・有明海に面し、絶滅危惧種のムツゴロウやシオマネキの保護区があります。
自然環境豊かな小城市は、令和4年に「ゼロカーボンシティ」を宣言しました。国内の宣言自治体数は地方公共団体の約66%に達していますが(令和7年6月時点)、令和元年と3年に豪雨被害に見舞われ、危機を持って経験した小城市の本気度と行動力は、際立っています。
小城市はその後、全国で初めて、市役所の約300台もの駐車スペースにカーポート型太陽光パネルを導入。市役所の年間使用電力の94%をまかない、防災強化を実現した一大プロジェクトですが、「実は市民の反応は薄くて……」と肩を落としているのが、小城市役所環境課の職員たち。「駐車場に屋根がついて贅沢だねと言われるけれど、ソーラーパネルだと気づいてくれる人は少ない」。だからこそ、啓発活動により一層取り組み、「市民や事業者と、本気で2050年までに温室効果ガスの排出ゼロを目指したい」と意欲を燃やしています。
小学生と一緒に地域の未来を考え、「壁新聞」で情報発信。 知識と経験値のある「脱炭素アドバイザー」を目指しませんか?
活動の種まきは、地域の放課後児童クラブの小学生たちと「カーボンニュートラル」について、一緒に考えるところから。エコ発電に限らず、再生エネルギー、省エネ、ゴミ削減、植林、リサイクル……カーボンニュートラルにつながる具体的な取り組みは、実は小城市民の生活の中にあるのではないかと思っています。子どもたちと学びを深めながら、公共施設等に張り出す「壁新聞」を定期発行していく編集長のような、部活動の顧問の先生のような役割が、協力隊員のお仕事です。
小学生からスタートし、市民、そして小城市で経済活動を行う事業者に認知を広げることが、この活動の目的です。事業者には多くの従業員を抱える企業のほか、個人経営のお店もあり、内容の伝わりやすさと情報の届きやすさを検討した結果、壁新聞をつくることにしました。小学生でも理解ができる言葉を使ったり、写真やイラストを効果的に取りいれたり。壁新聞は、専門用語が並ぶ資料ではなく、知識がない方にもカーボンニュートラルが身近に感じられるような、やさしい記事をイメージしています。
経営者の中には、インターネットよりも紙媒体のほうが目につきやすい方も多く、壁新聞を各所に張り出すことで、日常的にカーボンニュートラルに触れる機会が生まれます。もちろん、InstagramなどのSNSでも発信し、地域の大人や事業者に未来志向の行動と脱炭素経営を呼びかけていきましょう。任期の3年間で関連する資格等も取得しながら、最新の知見と行動力を合わせ持つ「脱炭素アドバイザー」を目指してみませんか?
全国に先駆けて脱炭素を力強く推進している小城市ですが、実は市役所や市内にアドバイザー役となる「専門家」は、まだいません。佐賀県全域を見渡しても専門的な知識を持っている市民がほとんどいない現状を考えると、将来の専門家枠としての未来も描けるのが、今回の仕事の魅力の一つかもしれません。

未経験歓迎!小学生と一緒に学んでいきましょう!

学習ツールとして環境系のボードゲーム等も有効です
募集するのはこんな仕事
カーボンニュートラル・脱炭素の取り組みは、地方行政や経済において、これからより一層求められていく先駆的な分野です。今回の募集では、3年間の間に向上心を持って、実務経験を積み、脱炭素の重要性や具体的手法、経営判断についてアドバイスできる専門知識を備えたプロフェッショナルを目指すことができます。地域の小学生や事業者とともに、小城市ならではの探究活動を企画・展開するワクワク感も魅力です。
具体的な仕事内容
今回の業務の大きな目的は、小城市民や小城市内の事業者へカーボンニュートラルを普及啓発すること。最初は、小学生と連携した取り組みから始めていき、徐々に大人や事業者も巻き込んでいくイメージです。
STEP1 こども(小学生)
STEP2 大人(親・保護者)
STEP3 事業者
① カーボンニュートラルを学び、壁新聞をつくる
放課後児童クラブの小学生たちと一緒にカーボンニュートラルを学んで壁新聞をつくります。
協同する対象:小学生(市内に8校ある児童クラブと連携、そこからの発展も視野に)
方法:講座・ワークショップ・ボードゲーム・カードゲームなど
内容:自然体験・実験、未来について考える時間など。小学生と学びながら、小学生にもわかる言葉で壁新聞にまとめ、カーボンニュートラルについて情報発信していきます。
② 情報発信
(1)壁新聞
ターゲット:こども、小城市内の事業者、公共施設利用者など
〔発行イメージ〕
・部数:100部程度
・サイズ:A2想定
・掲示場所:学校・職場(企業)、公共施設
・内容:自己紹介、活動内容や事例紹介、補助金、窓口、etc
・頻度:年4回(3ヶ月に1回)
(2)Instagram
ターゲット:小学生の保護者や市民
内容:隊員が学んだこと、行った場所、会った人、聞いた話などをコンテンツ化
頻度:週2回程度
※市HP、市LINE、市報、壁新聞と連携して発信します。
③ スキルアップ
講座や研修を受講したり、本で学習したりしながら知識を得て、経験を積む。資格取得を目指してもOK。(例)脱炭素アドバイザー、カーボンニュートラル検定、炭素会計アドバイザーなど
④ 共通業務
定例ミーティング(週1回)、日報および月報の作成、活動報告会(年1回)など
活動のイメージ
1日の流れ(イメージ)
<1日のイメージ>
8:30 出勤、朝礼、スケジュール確認
9:00~12:00 情報収集(地域に出る、リサーチする)
12:00~13:00 昼休憩
13:00~16:00 児童クラブ訪問、Instagram発信
16:00~16:45 事務作業、メールチェック、退勤
1週間の流れ(イメージ)
<1週間のイメージ>
月曜日:担当職員との週1ミーティング、情報収集
火曜日:講座やワークショップの企画づくり
水曜日:休み
木曜日:壁新聞作成
金曜日:スキルアップ
土曜日:休み
日曜日:休み
※イベント時など土日祝の出勤あり(振替対応)
3年間の活動イメージ
<3年間のイメージ>
●1年目:小城市と脱炭素について知ろう(地域になじみ、情報を把握する)
前半:あいさつ回り、児童クラブ訪問、SNSの開設・運用、壁新聞発行開始、スキルアップ
後半:小学生と一緒に講座・ワークショップをする
【目標】着任半年後を目安に壁新聞を1回発行する。着任して市民や事業者に脱炭素に関わる人材として認知される
●2年目:子どもたちをサポートする脱炭素人材になろう
1年目の内容を踏襲しつつ、企画と実践(講座・ワークショップ)から発信(SNS・壁新聞)の流れを確立する。
【目標】事業者から相談を受けたとき、環境課など必要な機関へ適切につなぐことができるようになる。
●3年目:地域のみんなをサポートする脱炭素人材になろう
2年目の内容を踏襲しつつ、退任後を見据えて活動していく。小学生やその家庭と一緒に展開する隊員の活動に事業者を巻き込み、脱炭素への取り組みを促す。
【目標】事業者から相談を受けたときに、必要なアドバイスができるようになる。資格取得など。
こんな人に来てほしい
求める人物像
<こんな人に向いています!>
・カーボンニュートラルや脱炭素に興味がある人
・脱炭素を学ぶ意欲がある人
・小学生以上の子どもと関わることを楽しめる人
・脱炭素の専門家を目指す向上心がある人
・壁新聞のような、ものづくりが好きな人
必須スキル
<必須スキル>
・子どもとも大人ともコミュニケーションをとり、楽しく人と対話ができる
・情報発信ができる程度の基礎的な文章力がある
・PC操作(オフィス、ホームページなど庁内のシステム操作)
・SNSを最低限使うことができる
・普通自動車運転免許
歓迎スキル
<歓迎ポイント>
・脱炭素の知識・経験・資格
・広報の知識、技術
・ボランティア経験
・教員、学童指導などの経験
雇用条件
勤務地(デスクがある場所、活動地域) | 小城市役所 環境課(デスク) |
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雇用形態 | 会計年度任用職員(パートタイム) |
募集人数 | 1 |
報酬 | 月額 250,000円 ※賞与なし ※通勤手当の支給あり ※税、社会保険料、雇用保険料等の本人負担分が、上記金額から差し引かれます |
勤務日数(勤務時間) | ▽勤務日数 週4日 ▽勤務時間 8:30~16:45 または 9:00~17:15(7時間15分勤務) ▽休日 水(平日1日、変更相談可)土日祝(振替あり)、時間外勤務手当あり |
副業 | 可 |
活動に必要な備品 | PC(庁内用)、タブレット(外出用) |
車 | 活動用の専用車あり |
住宅 |
着任後に賃貸借契約を締結予定 |
待遇・福利厚生 | ▽有給休暇 半年後に7日、翌年度8日、3年目は9日。繰越あり(最大15日) ▽住居支援 家賃補助5万円まで(月額上限)、敷金礼金補助15万5千円まで(上限) |
審査方法 | (1)1次選考:書類選考 提出された応募申込書により書類選考を行い、選考結果は応募者全員に通知します。 (2)2次選考:2泊3日の現地面接選考 日程:2025年11月7日(金曜日)~ 11月9日(日曜日)(2泊3日) 場所:小城市内 ※上記日程は予定ですので日程が変更となる場合があります。詳細については、1次選考結果を通知する際にお知らせします。なお、2次選考に要する宿泊費は小城市負担しますが、交通費等は個人負担となります。 (3)最終選考結果の通知 2次選考終了後、選考結果を2次選考受験者全員に通知します。選考の経過及び結果についての問い合わせには応じられませんので、予めご了承ください。 |
退任後に向けて
小城市役所(正職員・会計年度任用職員)や、市内外の企業に就職して、できれば小城市に定住してほしいと考えています。または脱炭素の有資格者として独立し、以降もカーボンニュートラルに取り組む地域人材になってくれたら嬉しいです。
小城市はこんなところ
小城市は広大な佐賀平野の西側にあり、県庁所在地・佐賀市に隣接している地域です。
佐賀駅から市内の駅までは電車で10〜15分、車でも約20分の位置にあるため、佐賀市に通勤する市民も多い土地柄です。福岡や長崎へもアクセス良好。市内は、北部の山「天山」から南部の「有明海」まで、端から端まで車を使うと往復1時間以内で移動できます。
名水百選に選ばれた清水川や天山山系の伏流水など、おいしい水に恵まれた地域です。お米(棚田米)など農作物がおいしいのはもちろん、佐賀の代表的銘菓「小城羊羹」や人気ブランドの酒蔵、鯉料理など、地産地消の食文化も豊か。
小城市は地域交流の一環で、子どもから大人までスポーツ活動が盛んな地域です。出身者には、プロ野球選手や監督、サッカー選手、ソフトボール選手、国代表クラスの陸上選手なども。市役所内にも野球やサッカーの部活動があり、職員の交流の場になっています。

伝統的な町並みの残る小城市で新しい暮らしをはじめませんか?
担当者より
小城市環境課は地元出身者が多く、ソフトバレーや船釣りを趣味にするアクティブな職員が多い印象です。隊員サポート役の古賀さんは「ゼロカーボンの取り組みは幅広くて、技術や法律など知識を消化するのは大変ですが、やりがいもあります」と、新メンバーの参加を楽しみにしています。プライベートでは、社会人フットサルチーム、社会人サッカーチーム、市役所のサッカー部に所属し、なんと3チームすべてのキャプテンを兼任しているという頼もしさ。でも、普段から人の話をよく聞いてくれる、やさしくて温厚な方です。

庁舎屋上のソーラーパネル前で