田中 あきさん(前編) 集落支援で始めた米づくり 地域の皆さんが先生に!
2025.10.06

地域おこし協力隊経験者の【田中 あき】さんにお話をききました。
2025年の3月まで、小城市 江里山(えりやま)地区で、地域おこし協力隊員として4年間活動されていた、田中あきさん。
田中さんは小城市出身で、進学を機に上京。
地域おこし協力隊になる前は、大きなビルを裏で支える仕事に惹かれ、ビルメンテナンス会社の事務職員として働いていました。
そこから一転、小城市にUターンして協力隊に着任してからは、自然豊かな江里山地区の「棚田げんきスタッフ」として、地区の活性化と情報発信などをすることになりました。
着任してしばらくは、「棚田」について調べるために市役所にこもる毎日でしたが、だんだんと江里山地区に出向き、地域の方々とともに農作業をしたり、地域行事に関わったりするように。
一緒に作業をする中で野菜・お米づくりに興味が沸き、周りの方との交流も生まれるかもしれないと、任期2年目からは、田中さん自らお米づくりに挑戦することになりました。
農業については知識と経験がまったく無かった田中さんですが、田んぼにいると地域の皆さんが声をかけてきてアドバイスをくれたりと、お米づくりの先生となってくれたそうです。
ほか、「棚田の水の量は前の年に決まる」、「毎月発行していた”だんだんだより”」、「初収穫したお米はどう食べた?」など、興味深いお話もたくさんお伺いすることができました。
「大変なこともあったけど、とても幸せな4年間でした」と語る田中さんのインタビューは、ポッドキャストにて配信しています。
「リントラ!」ぜひお聴きください。
|profile|
〇ゲスト:田中あき
佐賀県小城市出身。2021年にUターンし、小城市地域おこし協力隊として中山間地域の振興に携わる。事務職からの転職で、地域づくりや農業の経験はなかったものの、棚田地域で暮らす人や里山の風景に惹かれ、地域住民と協働して棚田の保全活動を継続中。現在は、小城市集落支援員として、協力隊時代の活動場所であった江里山(えりやま)地区の地域づくりをサポートしつつ、「えりやまの風」として米・野菜の販売も行っている。
〇ホスト:長谷川 晶規大阪府出身。大阪、関東で働いたのち、某ドラマに憧れて島の看護師へ。日々、島で暮らし、昔話を聞き書きする内に島の地域性に興味を持つように。離島での生活、聞き書きを残す活動に関心をもち、地域おこし協力隊として佐賀県小川島へ移住。3年間の活動の集大成として、「7つの島の聞き書きアルバム」発刊。現在は佐賀県鹿島市に拠点を移し、佐賀県地域おこし協力隊ネットワークのメンバーとして活動しつつ、市内に地域の本屋さん「ハマクラス」を運営中。